C++プログラマなら余さず読めというレベルの定番書。
誰もが一度は注意書きを目にする作法から最新の手法まで幅広く「効率」の視点から解説している本。
と書くと誤解されがちだが、着眼点として効率を重視しているものの、効率という言葉の定義を広く持っており、実行効率だけではなく開発効率も考慮している為、いわゆる速度重視や空間重視による過激なデザインやコーディングはこの本には現れない。
多少マニアックとも思える新しい手法 (例外安全なswapによる例外安全なコンストラクタの記述、ポリシークラス、TR1、等) も登場するが、あくまで元のトピックの添え物としての解説にとどめている為、主題がぼやけていない所は評価すべきだろう。
この本は前作である改訂第2版もベストセラーだったので、改定第2版を読んだ事のある方も多いだろう。
その中には第2版を読んだから大差ないだろうと考える向きもあるかと思うが、本作では新たなファクタとしてstd::tr1で加わる新たな標準ライブラリの機能やModern C++ Design、Exceptional C++から得た新たな手法も登場し、前作にない知識を与えてくれる。前作を読んだ方にも是非読んで欲しい一冊だ。
『少年は剣を…』僕も買いました。
ハガレンはもう少しペースあげて欲しいですね。(´-ω-`)
面白そうな本チェックさせてもらいますたヽ(´ー`)ノ