夢を与えるという夢の形 -ドラえもんと言う人ではないヒト

 バンダイ ロボット研究所が“ドラえもんの作り方”を発表!?――バンダイが考えるエンターテイメントロボットのあり方とはより。
 人に夢を与えるという夢の一つの形ですね。
 ドラえもんと言うキャラクターに裏打ちされたビジネスロジックも見事ですし、過去発売されたバンダイ製ロボットから受け継がれたアーキテクチャも興味深いですが、今回長月は構想や要件の部分に注目しました。
 ・自立性
 ・インタラクティビティ
 ・トレーナビリティ
 ・キャラクターとしてのドラえもんの実体化
 ・身近なパートナー型ロボット
 ・個人や家庭にあわせたカスタマイズ
 これらは全てユーザインターフェイスに関わる物事です。
 ユーザエクスペリエンスからモデリングしていく、この姿勢は設計者として非常に参考になります。
 しかし長月がこれに注目したのは、技術者としてこれらのキーワードは開発効率を上げる為のキーワード足りえると考えたからです。
 例えば自立性。これは言い換えると処理の自動化です。ユーザの手間を減らすという考え方であり、開発者として見た場合自動テストやコードジェネレート等で自身の手間を減らす。自分を含めた人の手を介さない事によって誤りの入り込む余地を減らす。という考え方にも繋がります。
 次にインタラクティビティ。これは何かが選択可能であるという事を表します。また、状態に応じて適切なオプションを提示できるという事でもあります。開発への教訓とするなら、オプショナルな形にシステムを保つ事で急な仕様変更に対して強いシステムを構築するといったところでしょうか。
 そしてトレーナビリティ。開発者にとって学習は永遠の課題です。だからこそ学習する意欲を失わない努力が必要です。また、後継者を育てる為に教える能力も必要になるでしょう。
 キャラクターとしてのドラえもんの実体化については、共通認識を形にする事の大切さ、見た目の大切さと言う教訓に繋がると考えます。デザインパターンやパターンランゲージと言われる分野に見るように、暗黙知に名前を付けて明示化する。名前を用いて議論できるようにする事は大きな意味を持ちます。曖昧性を含んだ議論から曖昧性をいくらか排除できるからです。また、見た目も大切です。例え素晴らしい内容でもみすぼらしい見た目の物は注目されないからです。
 身近なパートナーである事。これはツールを身近な物として使いこなす事の大切さに繋がります。こだわりすぎる事は問題ながら、自信を持って使いこなす事が出来るツールは効率の向上には必須です。また、そういったツールとは長い付き合いになる物です。製品寿命の短いツールではこうはいきません。
 個人や家庭にあわせたカスタマイズ。カスタマイズできる、パラメタライズドである。何気に大切な考え方ですね。融通が利かないものはすぐに見向きされなくなるのです。
 とまあ真面目に語ってみましたが、これらは最近の開発方法論の基礎的な考え方です。いわゆるアジャイル開発と呼ばれる開発方法論の多くはこういった効率化のための考え方を下敷きにしています。
 最近はアジャイル開発の書籍にも良い本が増えてきたので興味を持った方は一読してみては如何でしょうか。
 #追記部分にいくつか書籍を紹介しておきます。


 本文で書いたようにいくつか紹介、と言うか列挙。評判は適当にぐぐって(テヘ
 ピープルウェア
 ソフトウェア職人気質―人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード
 リーンソフトウエア開発~アジャイル開発を実践する22の方法~
 達人プログラマー システム開発の職人から名匠への道
 人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA